松下胃腸科外科|胃腸科,外科,循環器内科,一般内科

松下胃腸科外科

お知らせ

新型コロナウイルスについて

2020.03.13

新型コロナウイルスに関しては、当院は専門外来でないため受付出来ません。
37.5℃以上の発熱をして、渡航歴のある方や、感染者と接触歴のある方は保健所に設置された「帰国者・接触者相談センター」に電話された上で、紹介された専門外来へ受診するようにして下さい。
又、渡航歴がなく、感染者と接触歴がなく、37.5℃以上の発熱があり上気道症状のある方は、一度電話をいただいてから受診するようにして下さい。

『ウイルスの特徴』
ヒトに感染するコロナウイルスは従来、風邪のウイルス4種類と重症急性呼吸器症候群コロナウイルス、中東呼吸器症候群コロナウイルスの合わせて6種類が知られていました。新型コロナウイルスはこれらとは異なるウイルスであり、主に呼吸器感染を起こし、病原性はMARSやSARSより低いレベルと考えられています。
中国湖北省においての致死率は2%超という数字が示されていますが、中国湖北省以外ではそれよりも低い数値となっています。
新型コロナウイルスは、飛沫及び接触でヒトーヒト感染を起こすと考えられています。感染力は一人の感染者から2〜3人程度に感染すると言われています。

『臨床的特徴』
新型コロナウイルスは呼吸器系の感染が主体です。上気道炎、気管支炎及び肺炎を発症すると考えられます。
本ウイルスに感染した方全員が発症するわけではなく、無症状で経過してウイルスが排除される例も存在すると考えられます。
感染者の症状としては、発熱、咳、筋肉痛、倦怠感、呼吸困難などが比較的多くみられます。1週間以上の上気道炎症状が続いた後に肺炎が出現する例もあります。
死亡例はARDSや敗血症などの合併によるものです。但し、重症化のリスク因子など明確なデータは現在ありません。

『臨床診断』
本ウイルスに感染した方の特徴としては、長く続く発熱と強い倦怠感であると言われています。症状のみで診断を確定することは出来ませんので、先ず他の呼吸器感染症との鑑別が重要です。特に類似した症状を示すインフルエンザ等は除外診断を行う必要があります。
肺炎と診断された場合は、肺炎球菌やレジオネラ属菌の尿中抗原検出、マイコプラズマ遺伝子検出、痰の培養等と他の原因病原体の検索を併せて行ってください。

ウィルス検査はPCR法など核酸増幅法が用いられており、保健所に提出後、地方衛生研究所又は国立感染症研究所で検査されます。
治療薬、ワクチンはまだ存在しません。
現時点において、発熱、呼吸器症状を認めても海外渡航歴や新型コロナウイルス感染者確定患者との濃厚接触のない方は
コロナウイルスによる感染の可能性は否定的です。


『感染対策』
アルコールによる手指消毒は有効。
うがい、手洗いは必ず行ってください。
お問合せはTEL: 03-3886-6616
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